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12月6日 イラン Tehran / Khazar Sea Hotel (W24,000リアル+駐車代10,000リアル)


イラン名物「人も車もGoing my way」
 今日は観光だと思って町を歩くが、テヘランってのは観光客に全然親切じゃないね。まあこれは、テヘランに限らずイラン全土に共通するものだろうし、そもそもイランで楽チンな観光を期待するのがナンセンスではあるのだが・・・
 まず、博物館などの主だった観光地へ行くための道路標識がない。だから車と人が無秩序に入り乱れている都会のジャングルの中をかき分けて自力でたどり着くしかない。
 またタクシーを使うにしてもテヘランではけっこうコツがいる。ルーフに表示のあるタクシもあるがないタクシ−もあり、ないタクシーは普通の車と区別がつかない(でも不思議な事にだんだん識別できてくるんだが)。そして基本的には乗合タクシーなので、他の乗客と場所が合わなければ乗車拒否される。だから何回もタクシーを止めて行き先を確認することになり、なかなか面倒だ。一人乗りもできるのだが、その場合は5人乗った分の料金を請求される事になりアホらしいからやはり乗合を使いたいわけだ(ただし一人で使っても例えば10キロで10000リアル=100円強ぐらいなんだけどね。リーズナブルじゃない金額を支払わされるのは、絶対額にかかわらず嫌な気持ちになるものなのだ)

 そして最も腹立たしいのは公共の施設での外国人料金の設定だ。多くの発展途上国では外国人料金は当たり前なんだが、莫大な石油マネーが流入するイランでもこれがある。今日考古学博物館に入ったら、イラン人は一人5千リアルしか払ってないのに俺は12倍の6万リアルも支払わされた。なんか国レベルで堂々とぼったくられているようで気分が悪いな。こんなことしてるうちはチミたちが目の仇にしているアメリカにいつまでたっても追いつけないぜとハタミ師にメールしてやりたいよ。
 反対に日本では、日本人より安い「逆外国人料金」を儲けないと訪日観光客は増えないかもね。

イランで意外においしいのがサンドイッチとシュークリーム。街角にはサンド屋とかケーキ屋がたくさんあって、サンドイッチなら2000リアルくらい、シュークリームなら500リアルぐらいで食べられる。
 サンドイッチは歯ごたえのある長いパンに、好きな惣菜と野菜を入れてもらう。惣菜は本当にいろいろあってどれをはさんでもらおうか迷ってしまう。俺のお気に入りはスパゲティサンドと牛(または羊か?)の脳みそサンドだ。ハンバーガーもなかなかいけるで。
 一方シュークリームも日本と負けないぐらい美味いのは意外だったな。これから南の町に行ったらもっといろいろ試してみるよ。

それと、昨日イランにはスプレー式のチェーンオイルが売ってないと書いたけど、今日宿の近くのケミカル屋で訊ねたら、そこに完璧に英語をしゃべる店員がいて(ラッキー!)、どこか近くの店からドイツ製のWEICONというメーカーのやつを捜してきてくれた。価格は12万リアル(=1500円ぐらい)とイランでは破格の値段だが(そしてイランじゃなくてもチェーンオイルとしてはかなり高い)、聞くと輸入ものはマークアップが決められていて値引きはできないそうだ。これでネパールぐらいまではチェーン保護は大丈夫。ついでにAPI分類でSHクラスのエンジンオイルも1Lパックを二つ買っといた(一つ3万リアル)。この先はマトモなオイルを見つけるのに苦労しそうだから買いだめだ。頼みのエンジンはちゃんとケアしとかないとね。



12月7日 イラン Esfahan / Hostel Amir Kabir (W40,000リアル)
                    ホテル近くに24時間警備の駐車場あり(10,000リアル/日)

今日はこんな景色の連続だった
一日走ってエスファハンヘ入る。
夜はあんまり走りたくないのだが、手前に宿がありそうな適当な町がなく、日没後も仕方なく走り、到着したのは7時半。道を聞きつつ、旅行人のガイドブックに紹介されているアミール・キャビールという宿にチェックインした。日没前後、夕日に照らされる岩山と夕焼けがとても印象的だった。
 

イランの街中や田舎道を走っていると、たくさんの人が道脇や車の中から声をかけてくる。中には走っている車の中から手を出してキャンディーをくれる奴もいておもしろい。
 そしてそれはバイクを停めて地図を見たり道を聞いたりしている時も同じで、近所の男どもが集まってきて、自分の店に招いて茶やお菓子をご馳走してくれたりする。特に今は寒いし、ラマザーンで腹が減っていることもあるので、そういう誘いにはほぼ100%乗って彼らの好意に甘えているのだ。
 田舎へ行けば行くほど英語と日本語は通用しないので、そういう時は身振り手振りと簡単な単語の連発でコミュニケーションを取っている。それでもダメな時は、絵に描いて説明したり、擬音・擬態語を多用したりとなかなか忙しい。
 そんな時でも、必ず全員が理解してくれ、互いの親睦を深めてくれる言葉がある。それはプロサッカー選手の名前。現在活躍しているイランの選手で一番有名なのはアリ・ダエイという長身FWだと思うが、俺が「あり・だえい!」と言ってヘディングの真似をすると、みんな手を打ったり口笛を鳴らしたりして喜び、代わりに「ミウラ!」「ナカヤマ!」「ナカタ!」、果ては「(キャプテン)ツバサ!」などと返してくれる。まさにサッカーは世界の共通語と言うわけで、そういう意味でのサッカーの貢献度ってすごく高いと思うね。




12月8日 イラン Esfahan / Hostel Amir Kabir (W40,000リアル)

アザーンが鳴り出す時刻の王のモスク(17時過ぎ)
朝イチでAmir Kabir内のPC(日本語読み書き可)にてフロッピー経由でWEB更新試みるが、そのPCにFTPソフトがインストールできず、またフロッピーからも読み込むことができず、結局断念。たぶんPCに保護がかかっているのだろう

その後イマームの広場で金曜礼拝を見た。
金曜日はイスラム社会では休日にあたる。昼前になると広場にぞくぞくと人が集まってきてそれぞれ好きな場所に陣取り敷物を敷いて座る。前方に向かって右側が男、左側が女とお祈りも男女別に別れている。広場に設置されているスピーカーからは、男の声でコーランか何かが唱えられている。聞いている人は真剣な人も多いが、横でおしゃべりしている人も多く、子供なんかはその辺を走り回っている。想像していたよりもけっこうリラックスした雰囲気だったな。
 イランはイスラム教を国教としているとはいえ、1980年の革命前にはかなり西欧化していたし、その空気を知っている人間は、「イスラム命」というのとはちょっと違う感覚を持っているようだ。聞いてみると、ラマザーンの期間、本当に真面目に断食している人は3割ぐらいで、残りの人間は家の中では普通に食事しているという。穏健派のハタミ師が大統領になり、また今年前半の総選挙で改革派が大勝した事もあり、イランは再び、急速に開けてゆくのではないだろうか。そういえば、来年から日本人はビザがいらなくなるって聞いたけど本当かな?

イランの店はネオンサインを多用する
金曜礼拝を見ながらぶらぶらしてたら、イラジと名乗るインターネットカフェの男と出会い、彼の店で茶を飲みながらいろいろ話をする。ここのネットカフェは、絨毯屋の店内にパソコンが一台置いてあるだけであり、インターネットカフェと名刺に書くほどのもんでもないとは思うが、まあイスファハンに他にネットカフェなどないと思うので、今の所はかまわないのだろう。
 料金は一時間20,000リアル。先日のテヘランのカフェも同じくらいの料金だった。トルコよりかなり割高だが、接続方式は一回毎のダイアルアップで、多分店側は普通の電話料金と同じかそれに加えてネット接続の割増料金を取られているだろうから、それくらい取らないとペイしないのかもしれない。
 ちなみにイランだったら、ただのインターネットカフェじゃなくて、インターネットチャイハネというのをやったらヒットすると思うんだけどね。ネットサーフィンしながらぶくぶくとフルーツ風味の水タバコを吹かすなんてなかなか粋じゃんね。

その後イラジ氏の友達のペーザという、日本で8年ほど働いたことのあるナイスガイとチャイハネへ。このチャイハネはガイドブックにも紹介されているかなり有名な店で、内装や調度品が美しい。とくに昔の刀のコレ クションは数も豊富で見ごたえが合った。
 ペーザ氏は俺と同じ35歳。奥さんと一人娘がいる。テコンドーやフルコンタクトの極真空手の黒帯を持っているスポーツマン。日本に居る時はなんと先日他界したアンディ・フグとも試合をしたそうだ。「KOで負けましたが・・・」と笑って答えてくれた。フグの悲報を聞いた時は、全身の力が一気に抜けたそうだ。、

 夜はホテル前のレストランで食事。チキンライスが美味い。ライスの中に鶏の足が一本埋まっている。スペシャルソースもグッド。
 



12月9日 イラン Esfahan / イラジの家

王のモスクの内部
午前中イマーム広場のモスクを見学。
 イスファハンは昔から「世界の半分」(世界の美しさの半分がここに集まっていると言う意味)と賞賛されていたというが、見る限りそんなでもないと思う。モスクももしきれいにメンテされればたいそうきれいな んだろうが、あまり観光客を意識しているようには思えない。
 その後町を散策。イスファハンに限らず、イランの町は掃除が行き届いていてなかなか清潔。犬のうんこも落ちてないし。ただ街並みが美しいというわけではない。その点ではパリやスペインの観光都市とは対照的。

昨日であったイラジ氏の店で再度WEB更新を試みる。ここではFTPソフトを店のマシンにインストールして更新することに成功。ただマシンのスピードが遅いので1時間強かかった。
 そのイラジ氏が家に飯を食いに来いというのでついていった。市内か30キロ近くある山沿いのマンション街。そこで店の他のスタッフやペーザ氏、そしてイラジのお兄さんと一緒にメシ。その後茶を飲んだりだらだらしゃべってたので遅くなり、結局そのまま泊めてもらうことになった。
 
イラジ氏の店に出入しているもうひとりのイラン人にアクバル氏というのがいて、彼もここに一緒に住んでいる。彼は日本には来た事がないのだが、なぜかやたらと日本語が上手で、漢字も少しは読めるようだ。顔も日本人っぽい。今日昼間、店で彼が日本人の客と商談をしているのを見てたら、なんか物腰まで、背を少しかがめて小走りで走るという、丁稚のようなスタイルになってたので笑ってしまった。
 そのアクバル氏(自称日本名:秋葉タカシ)のマイブームは日本のことわざ。ノートを持ってきて「知っていることわざを書いてくれ」と言うので、いくつか教えてあげた。
 豚に真珠、どんぐりの背比べ、石橋をたたいて渡る、雲泥の差、金は天下の回りモノ、虎穴にいらずんば虎子を得ず、帯に短しタスキに長し、安物買いの銭失い
 などなど、仕事に結びつきそうなのをピックアップしたんだけどね。ただ下手に滑らかに日本語を話すと、日本人はかえって警戒するよと付け加えといた。実際、揉み手で寄ってきてことわざを連発するイラン人など、あんまり近づきになりたくないよねえ。




12月10日 イラン Esfahan / イラジの家

美しい銀細工
町を歩いたり店をぶらぶらしたり。ちょうど家族に何か贈りたいと思ってたところだったので、イラジ氏について来てもらっていろいろと買い物をする。イスファハンは古都であると同時に、イランの色々な伝統工芸品が集まっている町でもあるので、実際に職人が作っているのを目の前で見ながら品物を選ぶことができる。金銀銅の金属細工、銅の器にエナメルで色をつけるミーナカーリー、陶器、ガラムカール(ペルシア更紗)、木の土台に緻密な細工がしてある箱、絨毯、キリム等々。見て回るだけで興味深い

なかなか面白い町なので、ついついもう一泊しようと思ってしまう。そしてまたイラジ氏の家にやっかいになることに。ホテルをチェックアウトし、バイクをネットカフェの前に泊め、必要な荷物を持って再び彼の家へ。
イラジ氏は本職はツアーガイドだった。イランはまだそれほど観光産業が盛んではないので、個人ベースで人脈を頼りに仕事をしているという。ただそろそろ本格的に規模を広げたいので、自分のWEB制作やツアー用のバスの購入もすすめているらしい。
 ツアー内容は客の要望に合わせてどこでもいくが、ノーマッドという遊牧民族の家を訪問するツアーが多いという。なかなか面白そうだから一人だとちょっと高くつくが(100ドル)一泊二日で頼んでみることにした。




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