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11月11日 トルコ Balikesir / Hotel Mola (7,500,000リラ)

朝4時にChios島に到着
 ギリシャのアテネからイスタンブールへ行くのだが、陸路をとるとなるとバルカン半島の東岸をはるばる走って1100キロ以上、俺の進行ぺースから行けばまるまる3日使っての大移動になってしまう。バイクツーリングに来てるんだからそれでもいいんじゃないかとは思ったんだが、実際に地図を見たらちょっと尻込みしてしまって、ついつい安易な海路を選んでしまった。
 それはアテネからエーゲ海をほぼ西に横切って、対岸のトルコのCesmeに降り、その後北上してイスタンブールに入るという軟弱な計画だ。これなら陸路を走る距離は半分ほどで済むし、フェリーは夜行だからさらに一日分セーブできる。

そのフェリーなんだが、なぜかアテネから直接トルコに行くフェリーはなく、一旦トルコにほぼ隣接しているChios島まで行き(約9時間)、そこからさらに小さなフェリーに乗って(1時間)トルコのCesmeに上陸するという面倒くさい事をしなければならなかった。
 最初のフェリーは7700ドラクマと、9時間の航海にしてはけっこう安く、船の中もなかなか快適だった。俺はまたしても一番安いデッキチケットを買ったのだが、今日のフェリーは通路が全部絨毯張りだったので、通路の脇にスペースを見つけてゆっくり寝る事ができた。なんか浮浪者みたいな事をしてると思われそうだが、デッキチケットを買った人間はけっこうそうやって通路に陣取って寝ているから、別に問題ないだろう。こないだみたいに椅子の上に寝た時と比べて、安定した絨毯の上に寝ると、熟睡度が全然違う。ほぼ5時間、かなり快適に眠れたな。

最初のフェリーが予定通り朝4時にChios島に着き、バイクを降ろして8時半のフェリーを待つ。
今度のフェリーは約1時間のショートトリップだから料金ももっと安いだろうと思いきや、朝早くから開いていた港のチケット販売所に行くと、なんと23,000ドラクマだという。最初のフェリーの3倍ではないか!
 どうもチケット屋のおやじにぼられてるような気がして、そこでは買わずに別の販売所が開くのを待って再度確かめたが、やっぱり同じ値段だ。聞いてみると、ギリシャ-トルコ間の国際フェリーは税金が馬鹿高くて、地元の人間でさえ同じ値段を払って行き来しないといけないらしい。まあ両者は昔から犬猿の仲だから、しゃあないのかも知れないな。第一、こんな島に残されたら、他に選択肢がないからね。そのフェリー会社のパンフレットに"The cheapest way !!"と誇らしげに書いてあったのが笑えたよ。

そのぼったくりフェリーに乗ってついにトルコに降り立った。いよいよアジアの道がはじまるのだなもし。




11月12日 トルコ Istanbul / Hotel Antique (US$20)

街道沿いの露天果物屋
 昨日今日と、寄り道もせずにひたすらイスタンブールへ向かった。昨日はイスタンブールから300キロほど南のBalikesirという普通の町に、そして今日、またまたフェリーでマルマラ海をショートカットしてイスタンブールへ到着した。
最近フェリーを使うことが多くなっている。ここ二週間で国際/国内合わせて既に6回も利用した。遠回りすれば陸伝いで行ける所も、ついつい楽な方に走ってしまいがちだな。さしずめRide & Shipというところかな。

 トルコに入って最初に戸惑ったのは、通過リラの単位の大きさ。昨日最初にレストランに入ってチキンケバブを10本食い、金を払おうとしたら「300万リラです」と言われて笑った。日本の定食屋とかで、時々店のおやじが700円のところを「700万円!」としょうもない冗談を言うが、ここではそれが現実の単位だから面白い。例えばタバコを買えば100万、ボールペン一本が30万、トイレの使用料金が10万だ。俺が今日銀行のATMで降ろした金はなんと5千万リラで、最初金を引き出す時、いったい何枚の紙幣が出てくるのかと恐れていたが、出てきた枚数は他の国と同じで安心した。しかし一枚の単位が1000万、500万、100万、50万、25万、10万という顔ぶれで、だから慣れないうちは支払い時に間違った紙幣を出してしまいそうになり、慌てて紙幣に印刷されているゼロの数を数えるツーリストも多いんじゃないかな。

この強烈な単位の大きさは、数年来続いている年率100%を越えるインフレの結果の事。そしてそれと何か関係があるのかどうかわからないが、街にはやたらと銀行が多い。あと街道を走ってて気が付くのが、坂道で走っている大型トラックの多くが歩くようなスピードでしんどそうに坂を登っていること。これは間違いなく使っている燃料の問題だな。日本の規格で言えば、たぶんA重油並の粗悪ガスオイルを使っているんだろう。
 



11月13日 トルコ Istanbul / Hotel Antique (US$20)

イスタン名物バザールでの一風景
 昨日夕方、イスタンブールに到着。
1000万都市での宿探しは、はじめる前からうんざりしてたので、声を掛けてきたタクシーの運ちゃんの後について、スルタナメットというほぼ中心地にある20ドルのホテルにチェックインした。電話もあるし、ロケーションは申し分ない。ホテルのにいちゃんもなかなかおもろいし、出入しているトルコ人の友達や客もなかなかフレンドリーなので(それが危ないのか!?)、ここにしばらく滞在する事になりそうだ。

今日は朝イチでイラン領事館へ行き、ビザ関係の確認。イスタンブールでもイランビザの取得は可能だそうだ。7月以降イスタンブールの領事館では取れなくなっているという情報を複数のソースから聞いていたから、これは少し意外だったが、それでも申請してから8〜10日間はかかるという。アンカラの大使館でも同じくらいかかるらしい。だから別の場所で取る事に決めた。
 その場所はトルコ東部の山地にある都市、エルズラム。昨日レストランで、その地方出身でイランに何回も行った事のあるトルコ人から色々と情報を得た。彼の家族はイランとの国境付近でホテルも経営していてその辺の状況には明るそうに思えたので、いろいろと突っ込んで聞いてみた。彼によると、エルズラムのイラン領事館では、イスタンブールやアンカラの領事館のように忙しくないから、ビザの取得も一日でできると言う話だが、それが本当なら言う事ない。念のため今日イスタンブールの領事館で確認したら、やはりエルズラムでもOKということ。
 ただ問題はエルズラムがとても寒い事。標高2000m近いところにある町なのでさもありなんだ。インターネットで当地の天気を調べてみたら、今の段階でも降雪が始まっており、夜はマイナス7度にもなっている。まあ、ここでビザを取る取らないには関係なく、イランに行くならこの地域を避けて通る訳にはいかないので、死んだ気になって通過することにするよ。

そんなこんなでバタバタしてたから、今日は観光はあんまりしてないな。近くの大きなモスク(名前わからん)に行ったぐらいだな。ただ、モスクや博物館に行かなくても、歩いているだけでイスタンブールは十分面白い町だわ。ギリシャ人と同じくトルコ人も親切だしね。ただトルコ人の親切は、裏になんかありそうな気がしてなかなか気が抜けないけどね。実際、声を掛けてくるのはみんな商売のためだしね。じゅうたん売り、絵葉書売り、土産物屋、ツアーの勧誘、レストランのボーイ、ホテルの客引きetc・・・観光産業に関わるあらゆる人間が声を掛けてくる。それだけで、ここはもうアジアなんだなと納得してしまうね。


11月14日 トルコ Istanbul / Hotel Antique (US$20)

ブルーモスクの内部
 昼間は買い物をしたり、絨毯屋をひやかしたりして過ごす。日本領事館に行ってイランとパキスタンのビザを申請する際に添えるレターの申請もしてきた。
 しかし昼食ったケバブがあたったのか、夜から急に腹の調子がおかしくなり、強度の下痢に襲われた。力が出ない〜


11月15日 トルコ Istanbul / Hotel Antique (US$20)

ガラタ橋付近の風景
 昨日の下痢が続いており、体に力が入らない。やる気が失せるぜっ
 それでも昼間は日本大使館に行って昨日申請しておいたレターを受取り、その足でパキスタン領事館へ行ってビザの申請をしてきたよ。
 絨毯屋の声かけがうざいっ



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