→ 2000年7月6〜10日へもどる


7月11日 スコットランド Lewiston / Loch Ness Backpackers Lodge (9.5£)

スイスからのパスカル一家(左3人)とフランス人キャリム君
ネス湖ボートトリップツアーにて
目が覚めるとやっぱり雨だった。
先に進むのがいやになってもう一泊。
そしてレセプションで料金を支払ったとたん雨がやんだ。天気の神様はまだ俺をおちょくりたらんらしい。
まあ、キャリムやパスカル一家とも親しくなった事だし、連泊するのも悪くないだろう。
ネス湖を一周し、途中でハイランド生活ミュージアムに入ったりなんかして過ごす。ダートも見つけて走った。途中で林野庁らしき役所による(と思われる)進入禁止の看板を発見したが、知らんふりしてしばらくオフロードで遊んだ。せっかく新しいタイヤを履いてんだから、擦り切れてしまわないうちに楽しんどかないと。

うそみたいにかわいいアマンディーヌ
夕方は彼らとゲームをして遊び、メシも一緒に食った。
昨日初めてパスカル一家と会ったとき、けっこう日本語の単語を知ってて、やたら親日的だなと思ってたんだけど、今日聞いてみると、パスカルの義理の姉(or妹)が日本人で広島に住んでるらしい。そんな話をしていると、彼女はやにわに携帯電話を取り出し、「今から広島に電話するから私の姉妹としゃべってよ」と言い出した。なんで俺が話さないといけないのかわからなかったが、電話がつながったらとりあえず自己紹介だけさせてもらった。

ネッシー博物館へも行った。
約6ポンド支払い(高いッちゅうに!)、全部で6つの部屋を順番に回る。各部屋には大きなスクリーンと若干の仕掛けがあって、これを見てるとネッシー騒動の今昔がだいたい掴めるというもの。解説のテープが難しすぎて細かいことは良くわからなかったが、要は今も存在は確かめられてないし、最近の科学的な分析からも、その可能性は低いということだ。

 

7月12日 スコットランド Staffin / Dun Flodigarry Backpackers Hostel (8£)

「真のスコットランド」ってなんなんだ??
ネス湖湖畔のミュージアムにて
スコットランドは、グランピアン山脈以北のハイランドと南のローランドに大きく分けられる。
最初アイルランドから南部スコットランドにフェリーで渡ってきた時、あるスコットランド人から「ここはイングランド国境と近いから、かなりイギリス化している。「真のスコットランド」を味わいたいなら、君はハイランドに行くべきだ。」
 だから(というわけでもないが)数日後、グランピアンを越えてハイランドのインバネスに入った。そして街を歩いていると、また別の男が、「あんた、ここは本当のスコットランドではないわさ。もし真のスコットランドを知りたいなら、あんたはトップエンドに行かなくちゃならないよ」
 だから今日は最北まで走ったろうかとも思ったんだが、今いるインバネスでも十分寒いし、これ以上北上したら凍えてしまいそう。それにもし最北まで行ったとしても、また別の奴が、「兄さん、本当のスコットランドは海を渡ってシェットランド島まで行かないといかんぜよ」とも言い出しかねないので、踏みとどまって代わりに西方のスカイ島に行く事にした。

200キロ近く走ったあと、本土とスカイ島を結んでいる橋を渡った。
ここが本当のスコットランドかどうかはわからないが、今までよりは比較的険しい山と、切り立った岸壁が印象的な美しい島である。橋は最近架かったようだが、これで島へ流入する観光客は爆発的に増えたんじゃないかな。島で最大の町、Portreeの観光案内所で宿の情報を仕入れ、更に北へ向かう。スコットランド最北は諦めたので、せめてスカイ島最北へは行っとかないとな。キャンプをしたいのはやまやまなんだけど、雨も降ってきたし何しろ寒い。結局、注文どおり島最北に近いStaffinという村の郊外にあるホステルにチェックインした。




7月13日 スコットランド Staffin / Dun Flodigarry Backpackers Hostel (8£)

起伏に富んだスカイ島の地形
このホステルは国道から少し離れた、海沿いに建てられており景色が最高。
またまた雨が降り、webの作業もかなりたまっていたので連泊することにした。こうやってるうちにどんどんスケジュールがずれ込んでいくんだけど、しゃあないな。

このホステルのオーナーが言うには、この島の人口の半分は、今でも英語ではなくスコットランド語(アイリッシュと同じくゲール語の一種)を日常語にしてるらしい。そうか、さっき村の食料品店に買出しに行った時、客が変な言葉でしゃべってると思ったんだ。
ひょっとしたらここが「本当のスコットランド」かも!?

俺の6人部屋は、イングランドから来たライダーのシェ-ンと二人だけなので広々と使えるし、一階のダイニングルームでは美しい海を眺めながら作業ができる。
 いま、俺の脇ではフランスから来たグループがギターを弾きながらビートルズを歌っている。ドイツ人のインガはソファーで本を読んでるうちに寝てしまったようだ。レセプションでは重たそうなバックパックを抱えた何人かがチェックインの最中。だれかがかけているラジカセからは、なぜかネーネ-ズが流れている。
 バックパッカ-ホステルでいつも繰り返される、ありふれた光景である(ネーネ-ズ以外ね)。



7月14日 スコットランド Glasgow / Glasgow Youth Hostel (13.5£)

湖が多いのもスコットランドの特徴
今日の朝はスカイ島をぐるっと回って、2時半にArmadaleからフェリーでスコットランド本土のMallaigへ約25分の船旅。その後は国道830号をFortWilliamに向かって東へひたすら走る。以外に早く着いたので、今度は国道82号線を南へとりグラスゴーまで走った。最近一日に走る距離がめっきり減っていたが、今日は久しぶりに300キロを超えた。Mallaigからグラスゴーまでの道は幅も広く走りやすい。景色もいろんな形の山や湖、時々林の中を走り抜けたりもして、特にロードバイクで走ったら最高に気持ちいいコースだと思う。実際今日はヨーロッパのツアラ−と何回もすれちがった。

スコットランドは緑豊かな美しい国であるが、それでも森林は日本とは比べ物にならないぐらい少ない。ほとんどが放牧地になっているからだ。それも多くは植林で、自然の森林は、これだけ走っていてもなかなかお目にかかれない。よくもこれだけ木を切って牧草地に変えたもんだと感心してしまう。
 美しい海岸道路や広々とした牧草地を走るのも気持ちいいが、俺が一番すきなのは、森の中を通過する時。空気まで緑色になっているような緑のトンネルを走り抜けると、なんともいえないすがすがしい気持ちになり、ヘルメットの中で思わず深呼吸してしまう。
そんな環境がまだいっぱい残っている日本は、やっぱり素敵だと思うな。



7月15日 イングランド Pooley Bridge(湖水地方) / キャンプ場 (4£)

「ハドリアヌスの長城」にて。
でも見えているのはただの羊の囲い壁
グラスゴーから南東の方角へ降りてくる。スコットランドとイングランドの国境を越え、Hardrian's Wall と呼ばれる古代ローマ時代の防壁(世界遺産)に沿って今度は一転西へ。今日も300キロ以上走って夕方8時頃湖水地方の北端にたどり着いた。今日は天気がいいのでキャンプ。ここまで降りてくると気温もだいぶあったかい。日没時刻も昨日の22:00から一気に21:40と早くなった。

Hardrian's Wallは約2000年前にローマ帝国がブリテン島を支配してた頃、北方からの襲撃に備えて当時のHadrianus帝が築かせた長城である。ローマが撤退したあとはイングランドが対スコットランド対策に使っていたらしい。
 ミュージアムが閉店直前だったのでゆっくり見学できなかったのが残念だが、壁自体は東西に100キロ強続いており、いくらでも見られる。たいていの遺跡がそうであるように、この壁もああこんなもんかという感じで、羊の柵とたいして変わらない(実際ところどころは羊の柵に使われてたりするし)。こういう世界遺産を見るときいつも思うんだけど、実際使っていた時代に戻って見てみたいねえ。守備兵とかもいたりしてさぞかし面白いだろうな。




2000年7月16〜20日へすすむ