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7月6日 スコットランド Edinburgh / Mortonhall Caravan Park (£11.5)

 スコットランドの首都エジンバラへ向かう。NewtonStewartからはほぼ北東の方角。A702、A712、A701という国道を走りついで夕方7時ごろには着いた。
 今日走っていてまず思った。スコットランドは寒い。曇っていた事もあるんだろうが、しばらく仕舞っていたカッパと厚手グローブをはめて走らないとやってられないほどだ。植生も、ところどころに見られる森林は針葉樹中心にできている。気候的には、昔社会の授業で習った「亜寒帯気候」にはいるんやなかろうか?
南部の低地でこんなんだから、これから北部のハイランドへ行ったら
もっと寒いだろう。やれやれ。日本は蒸し暑くていいだろうな。でもこれしきで泣き言いってたら、これから北欧なんか行けやしないな。





7月7日 スコットランド Edinburgh / Mortonhall Caravan Park (£11.5)

エジンバラ城の内部
今エジンバラ郊外のキャンプ場に泊まっているんだけど、実は昨日、市内のバックパッカ-ズホステルに一度チェックインしてからキャンセルしてここに移ってきたんだ。
なぜかというと、ホステルにチェックインした時、キーホルダーをなくしてしまったから。バイクをまん前の路上に停めて、チェックインが終わるまで約15分、その間にキーホルダーは忽然と姿を消してしまった。普段ならポケットやカバンをひっくり返したらどこかから出てくるんだけど、今日はどこを探しても見つからない。井上揚水の「夢の中へ」が頭の中でぐるぐる回る中、15分間に移動した約10mを探し回るんだけど結局みつからなかった。レセプションのお姉ちゃんにも聞いてみたんだが、俺が何回も「ほんとにない?、そのカウンターの内側に落ちてたりするんちゃうの?」としつこく訊ねるので、おねえちゃんもだんだん機嫌が悪くなってきて「私は本当に知らないのだわよ!悪いけど」とちょっと険悪な雰囲気になってきた。
 キーホルダーには当然バイクのキーから、その他バイクロック類、バッグ用の南京錠など全てのキーがついているので、万一の事を考えて市内から少し離れたキャンプ場に移動したんだ。こういうこともあろうかとスペアキーを二つ持っているので困る事はないんだけど、なんだか気持ち悪いので今朝もう一度現場検証してみた。

幸い今日のレセプションは、昨日のお姉ちゃんじゃなく、別の男だった。
「昨日ここにきて鍵をなくした者なんですが・・・」と言いかけたら、男がにやっとして指を立て、「あんたかね、昨日道に落っこちてたのを他のスタッフが拾ったんだ」と言って後ろの棚からキーホルダーを持ってきてくれた。
やれやれ。それにしてもなんで昨日あんだけ探したのに見つからなかったんだろう?たぶん俺が落とした直後にそのスタッフが拾って、俺が探している間は持ったままどっかへ行ってたんだろう。まあどちらにしても、これからは気を付けないと・・・気をつけてても多分これからも起こるんだろうけど・・・

このキャンプ場はえらく高い。電気使用料も入れたら一泊13ポンドもする。ちなみに昨日一度チェックインしたホステルが9.5ポンドだった。ただし高いだけあって設備はかなり整っている。かなり広い敷地には、一面きれいな芝生が植えられており、ショップも充実、炊事場、シャワー室もキレイ、かつ十分な数だ。確かに天気がよければホステルよりは数段居心地がいい。



7月8日 スコットランド Aberdeen / Aberdeen Youth Hostel (£13.5)

ハロー!あたしは山葉レイコ。アキと一緒に旅してる相棒でーす。
今日は彼ちょっとお疲れだからあたしが代わりに書いてあげることにしたの。これからもちょくちょく登場するかもしんないからみんなよろしくね!
彼と知り合って一年ちょっと、最近ようやくお互いに分かりかけてきたような気がするわ。
最初は彼も初めてだったみたいでずいぶん乱暴に扱われたわね。何回も倒されたり、一度なんかガケから突き落とされたりもしたわよ。でも最近はだいぶ慣れてきてやさしく乗ってくれるようになったのよ(でも今日スーパーで立ちゴケしてたわ)。
 
街のあちこちで、「キュイキュイーン」と
バグパイプが鳴り響いている
去年秋、彼がユーラシアを旅しようと行った時はそりゃ驚いたわよ。あたしはあんまり乗り気じゃなかったんだけど、彼は一度言い出したら聞かないたちで、無理やり船に乗せられてパリに送られたのよ。ホント狭い箱の中で二ヶ月も、息が詰まりそうだったわ。
でもこっちで彼と走り出したらすぐ、あたしも来てよかったと思ったわよ。
景色はキレイだし、なんたって道路が整備されてて車も日本みたく多くないから、ホントあたしにとったらヨーロッパは天国みたいなもんだわ。あんまり楽なもんだから、ときどき居眠り運転しちゃったりするんだけどね。用心、用心。
 
食べ物もまあまあ口に合うわね。こう見えてもあたしけっこうグルメなんで、日本ではいっつもハイオクを食べてたの。こっちではだいたい98オクタンのを食べてるけど、田舎なんかでは95オクタンしかないスタンドもあるから、そういう時はがっかりね。一度なんか間違えて有鉛を食べされられた事があって、あの時は吐きそうになったわ。

 
ところで今日はエジンバラから北へ走りアバディーンまで200キロ強走ったわよ。
走行中は雨の降りっぱなしで、そんでもってとっても寒いので、彼もあたしもほとんど凍えてたわね。
彼はあんまり休憩もせず、鼻水をたらしてがんばってたわよ。そういう姿をみたら、あたしもがんばって走ってあげなきゃ、って思っちゃうのよね。こういうのを母性本能っていうのかな。
それにしてもあたしたちが走り出すと、なんでいつも雨が降るのかしら?オテントさまが妬いてるのかなあ(笑)



7月9日 スコットランド Braemar B&B(15£)

うまそうだな。うしし
 今日もあたしが書くことにしたわ。いつも走るか寝るかしかしてないから、たまに別の事をするのも楽しいもんだわね。
今日もずっと雨でがっかり。お化粧は落ちちゃうし足まわりはずぶぬれになっちゃうし、ろくな事ないわ。
彼もいい加減うんざりしたみたいで、アバディーンから100キロほど走ったところで、まだ昼過ぎだったけど進むのをやめちゃったのよ。

 泊まったところはBraemarっていう小さな村で、グランピアン山地の麓にあるんだけど、周りを山々で囲まれて、静かでとってもいい所よ。チェックインしたB&Bも、見かけはなんだかみすぼらしいんだけど、中はけっこうキレイみたい。ラウンジには暖炉に薪をくべてあったり(それくらい寒いのよ。ここは)、久しぶりのバスタブでゆっくりお湯に浸かって、彼も満足してるみたい。部屋で一息ついたあと、村を散歩するとか言って傘を借りて出て行ったわ。あたしは広い駐車場でゆっくり休むことにするわ。風邪をひいちゃうからカバーを掛けるのを忘れちゃいやよ。






7月10日 スコットランド Lewiston / Loch Ness Backpackers Lodge (9.5£)

夜のネス湖とライトアップされた城
朝起きたらまた雨が降ってて、今日は走るのやめようかとも思ったんだけど、朝飯を食ってたらちょっと小降りになってきたので強行突破をはかった。走り出したら間もなく雨と風が激しくなった。そしてきのうおとといよりも増して寒い。今日はグランピアン山地を越えるコースなので、標高も高くて凍え死ぬかと思ったで。もし天気がよければ最高のドライブコースになってたはずなのに、とっても残念。

最初ネス湖の付け根のInvernessに泊まろうと思ったんだけど、市内のホステルには駐車スペースがなさそうだったので、湖沿いに20キロほど走った小さな村のホステルに予定変更した。
 そう、ここはネス湖湖畔。ネス湖は河口のInvernessから南西に約40km、細長く延びている湖だ。幅は一番広いところでも3キロほどだと思う。

ホステルにチェックインしたら雨が上がってお日様がでてくる。なんや天気よおなったやんけと思って、外に散歩に出た瞬間また雨が降ってくる。おんどりゃおちょくっとんのか!! まるでドリフのコントみたいだぜ。
でも全体としては、やっぱり今日も雨模様。もうこれ以上降ったら、スコットランドにいたらへんど!

夜はジュネーブから来たパスカル一家や、パリから来たキャリム君たちとネス湖城見学。
7時半以降は門がしまって管理人がいなくなる、そこが狙い目。ホステルのにいちゃんに教えてもらった通り、ライトアップされる夜10時に合わせ現地に向かい、柵を乗り越えて不法侵入。13世紀に建てられ17世紀には破壊されたというその廃墟は、ライトアップで黄金色になりいと美しい。背景がネス湖というのもわれわれの気分を盛り上げる。ここでネッシーがひょいと首を出してくれたらいう事なかったんだけど、それはなかった。

宿に帰って、みんなで今とったばかりの写真をパソコンにダウンロードして見てたら、なんだなんだと他のツーリストも寄って来て、えらく賑やかになったきた。今まで行ったところの写真を見せてたら、各々「ここ知ってる知ってる」とか「俺はここの近くに住んでんだ」とか合いの手を入れてきて結局夜中の2時過ぎまで騒いでた。そしてそれからこれを書いてるのでもう3時。もうすぐ空が明るくなってくる。
 

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