→ 2000年6月11〜15日へもどる


6月16日 アイルランド ダブリン / Dublin International Youth Hostel (12pt)

和やかながらも大いに盛り上がる
午前中はグリーンカード(ツーリスト用の自賠責保険のようなもの)を更新するためにいろいろと保険機関を歩き回るがどうもアイルランドでは無理そうだ。今持っているグリーンカードはフランスで取得したので、ひょっとしたらフランスでしか延長できないかも・・・

GAAという、アイルランドの伝統スポーツのミュージアムへ行く。アイルランドの伝統的スポーツは4つ。ハーリング、ゲーリックフットボール、ハンドボール、ラウンダーズだ。全て球技だが、説明がけっこう難しいのでまた今度。でも日曜日にハーリングのゲームがあるので楽しみだ。

夜は当然パブでしょう。伝統的ケルティックミュージックのライブを聞きながら、またビール三昧。ミュージシャンもテーブルに座って酒を飲み、タバコを吹かしながらながら演奏する。そして、ずっと立って見るのが辛そうなおばあさんを自分たちの席に呼んで座らせたりなんかして、とっても和やかなライブだ。フィドル(=バイオリン。アイリッシュ音楽を奏でる時はこう呼ばれるようだ)、ギター、バンジョー(だと思う)、縦笛、そして3種類の打楽器でもって、独特の速いテンポで織り成す曲に、聴いている方も知らぬ間に足踏み手拍子してしまうような、そんな楽しい雰囲気であった。

こういうアイリッシュ伝統音楽のライブを行うパブやホテルが、「Temple Bar」 というエリアに集まっている。夜9時を過ぎると、この界隈はすごい賑わいになり、夜中の2時3時ごろまでドンちゃん騒ぎが続くのである。



6月17日 アイルランド ダブリン / Dublin International Youth Hostel (12pt)

テンプルバー(エリア)の中のテンプルバー(店名)
ダブリン市内観光。都市観光はバイクでまわるより歩いた方がいい。一方通行が多いし、バイクの置き場にも困ったりするからね。
今日はダブリンバスがやっている、ダブリン市内周遊バスツアーを利用した。これはダブリンの主要なポイントガイドつき二階建てのバスで見て回るというものだが、特徴的なのは"Hop on- Hop off"といって、自分の好きなポイントで降り、そしてまた好きな場所から乗れるというシステムだ。バスは日中はほぼ10分間隔で運行しているので、非常に効率的に周れる。チケットは7Pt。その日一日有効だ。
これを利用している人はかなり多く、いつ乗っても人気の二階はほぼ満席だった。運転手兼ガイドによる、半分ぐらい冗談のトークも利用者を飽きさせない。コース違いで運行している別会社のも同じく大盛況だったよ。快適だったので、俺は2周もしてしまったよ(ホントは乗り過ごしたんだけど)。

行ったのはGarden of Rememberance, National Gallery, Natural History Museum, National Museum, Dublinia, Christ Church Cathedral などなど。こんなこと書いても何にも面白かないのでやめとくけど、一気にいっぱいみたので頭が飽和状態になり、最後の方はほとんどぼーっと歩いているだけだった。

夜はまたテンプルバー界隈に繰り出してパブでビール。そして今日はアイリッシュ料理を味わってみた。シーフードカクテルとトラディショナル・シチューなるものを注文したんだけど、半端じゃない量だったので、さしもの俺も全部食いきれなかった。
シーフードカクテルは貝、イカ、アサリなどがでかいホタテの殻にのってでてきてかなりいけた。シチューの方も、味はともかく量がいっぱいだったので合格だ。パンとギネスビール、コーヒー含めて20Pt。ヨーロッパでも高いと言われるアイルランドの物価だが、やはり日本と比べれば割安。ただ今は円高(というよりユーロ安)がだいぶ効いているけどね。



6月18日 アイルランド ダブリン / Dublin International Youth Hostel (12pt)

すごい人でしょ?
ハーリングという、アイルランドの伝統的スポーツの試合を見てきた。
これは1チーム15人で行われる球技の一種で、プレーヤはホッケーのスティックに似た大シャモジを持って、これで時にボールを打ち、時に上にのせて走りながら相手ゴールを目指す。手でボールを扱っても良いが、手に持って走れるのは3歩まで。それ以上走りつづけるにはシャモジの上にボールをのせるか、他にパスしなければならない。ゴールはサッカーとラグビーのそれが合体したような形で、バーより下の網がある部分に入れば3点、バーより上にボールを打ち込めば1点となり、40分ハーフ(多分)前後半の総得点で勝敗が決する。
 何に似ているかと言われればやっぱりホッケーに似ているかな。でもこの競技、けっこう危ない。なんでって振り回されるスティックの中に飛び込んでいってボールを奪わないといけないし、なんたってボールが硬い。大きさは硬式野球ボールよりやや小さく、表面は野球ボールと同じく二枚の皮を継ぎ合わせている。重さは約半分ぐらいだろうか。このボールをしゃもじで思い切り打ってパスしたりシュートしたりする。当たり前だけど、まわりに人がいようがお構いなく打つので、至近距離でボールがあたって苦しんでるやつもけっこういた。

これはプロのリーグで、今日の試合は地元ダブリン対キルケニー。俺はチケット売場付近でキルケニー側の客から余りチケットを値切って買ったので、席もキルケニーの応援客が多い。キルケニーのチームカラーは黄色と黒の縦縞で、ちょうどわが阪神タイガースと同じなのでちょうどよかった。でもこっちの愛称はCATS。ちょっと弱そうな名前だが試合には大勝。阪神とは逆だった。俺にチケットを売ったおっさんも大喜び。機嫌よく俺にルールの説明とかアイルランドのスポーツ事情について教えてくれた。
 ハーリングはけっこう大きなスタジアムがほぼ満員になるほど人気のあるスポーツで、アイルランドの各カウンティに1つのプロチームがあるそうだ。

ハーリングと人気を二分する、もう一つの伝統的スポーツはゲーリックフットボール。これもまた少し変わった球技でサッカー、ラグビー、バレーなどのごった煮にしたようなスポーツだ。これの親戚といえばオージールールズ(オーストラリアンフットボール)だろう。



6月19日 アイルランド Glencree / Glencree Youth Hostel (7Pt)

後ろのはSatelite Tomb(衛星墳墓とでも訳すのか・・・・)
Newgrangeの遺跡群を見学。Newgrangeはダブリンの北約35キロほどのところにある小さな集落。この付近のBoinne川流域に大小の古代遺跡が集中している。ビジターセンターの駐車場のなるべく目立たないところにバイクを停め、荷物をワイヤーロックで縛り(あんまり意味ないんだけど)、バイクカバーを掛け(これも気休め程度)、あとは盗られないように祈りながら見学開始。

遺跡見学はビジターセンターでチケットを買い、シャトルバスで現地へ向かい、ガイド付きで見学するわけだ。二ヶ所の大規模な遺跡とセンター内のミュージアム見学あわせて7Pt。
この遺跡は約5000年前に建造されたとされている。ケルト人よりだいぶ前の先住民族だ。なんとエジプトのピラミッドよりも500年も古い(とガイドのねえちゃんが自慢してた。エジプトピラミッドの推定年代もあてにならんけどね)。
形は東京ドームを小さく、直径50mほどにしたようなものだ。材質は石。かなり遠いところから運ばれてきたらしい。ドームの外周や内部にはスパイラル模様を中心とした壁画彫刻があちこちに描かれている。
そして時代が進むにつれ、ケルト人やノルマン人などがこの巨大建造物を利用してさらに構造物を立てたため、現在ではいろいろな年代の遺物が発見されている。

6月20日 アイルランド Kilkenny / B&B Rodini (23Pt)

ケルト紋様の墓石。
Glendaloughにて
昨日の夕方、ユースの庭でパソコンをいじってたら、蚊じゃないんだけど、もっと小さい虫に噛まれまくって今日は全身がかゆい。形はショウジョウバエをさらに数倍小さくしたようなので、今まで見たこともない。これが頭とか足に無数にひっついて血を吸う。動きは鈍いので簡単につぶせるが、なんせ数が半端じゃないのでとても対応できない。近くをサイクリングしてたアメリカ人カップルも「なんだ、このバグは??」と例のごとく全身で困惑を表現していたので、多分アメリカにもいないのだろう。青空の下で気持ちよくこのレポートを書くつもりだったのが、我慢できずに30分ほどで室内に退散してしまった。

今日はGlencreeからアイルランド南東部の山岳地帯(といっても丘に毛がはえたようなもんだけど)を走る。十数キロおきに小さな町や村があり、さながらビレッジ・ホッピングのようだ。
今日一番美しかったのはSallyGapからRoundwoodに向かう途中にある(といってもあまりにもマイナー過ぎて知ってる人はほとんどいないと思うけど)小さな湖で、地図で見ても名前も書いてないが静かでいいところだったよ。

今日の宿泊はキルケニーのB&B。B&Bに泊まるのは生まれて初めてだ。観光案内所で予約してもらって(3.5Ptもとられたけどね)、町の中心から少し離れた一軒家へと向かう。ベルを鳴らすとオーナーの息子らしい青年が慣れた様子で部屋に案内してくれた。部屋はシャワー・トイレ、テレビつきでほとんどホテルと変わらない。建物がもともとホテル用につくられているか後で改造されたかの違いだけだ。まあB&Bにもいろいろあると思うのでこれから時々泊まってみたい。

今、部屋でフォスタービールを飲みながら、テレビでサッカーのユーロ選手権を見ながら、久しぶりのツナ缶とバゲットの節約ディナーを食いながら、このレポートを書いている。こういう何気ない一コマも、あとになれば懐かしい思い出になるんだろうな。


2000年6月21〜25日へすすむ