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5月6日 スペイン(バスク自治州) Donostia / Pension Anorga (3,000Pts)

中央広場での民族舞踊パフォーマンス
Donostia市内を散策。ここは結構でかいリゾート地でもあり、きれいなビーチに午前中からたくさんの人が出て体を焼いている。物価も心持ち高い感じだ。家々の窓には鉢植えの花が飾られており、これが石造りの町を華やかなものにしている。昼食時、多くのレストランやバーには、魚、海老、貝など港からあがった新鮮な海産物が並べられている。

夕方、バイクで周辺の村々を回ってみた。山というよりは小高い丘陵が見事に開拓されて、畑や牧草地となっている。ベレー帽をかぶったおっさんが農具をかつぎ馬に乗っている。少年が人懐っこく手を振ってくる。のどかな田園風景だ。こういう田舎の村で何日か滞在するのもいいかもしれない。

町や村のあちこちでETAの落書き。あとスペイン語表示とかもスプレーで消してあったりする。リゾート客であふれるDonostia, 周辺ののどかな村々ともこの過激さとは程遠い雰囲気である。ただ、夜に市内の広場のステージでフォークダンスのような民族舞踊が行われていた、その時の観客も含めた一体感というか、ちょっと高揚した雰囲気の中に、民族が自治を勝ち取った喜びが表現されているような気もした・・・(考えすぎかな)



5月7日 フランス Bordeaux / Hotel Touring (280 Fr)

こんな田舎にもETAの落書きが・・・
 Donostiaから進路を北東にとりフランスとの国境へ向かう。司馬遼太郎の「街道をゆく」に、フランシスコ=ザビエル(バスク人)のふるさとを訪ねるくだりがあって、その時に、氏はフランス・スペイン国境のバスクの村に立ち寄っている。どこが国境かほとんど意識させないすごくのどかな村と書いてあったような記憶があり、村の名前とかは忘れていたが、バスク自治州とフランスとの国境線はそんなに長くないので多分見つかるだろうと思って胸膨らませて国境に向かったが・・・・

国境はおびただしい土産物屋とレストラン、ガソリンスタンド。想像とは全く違うビジーな場所だ。いくら時が経ってもここまでは変貌しないだろうから多分別の場所なのだろう。地図で見ればそんなに道はないんだけど、いったいどこなんだろう。うーん、残念。そういえば、バスク独特のスポーツで、硬い硬いボールを壁にむかって打ち合うなんとかというスポーツも(これも名前忘れた)見たかったんだけど、これも見れず。バスクではやり残した事がたくさんあって後ろ髪がひかれる。

フランス領へはいってから、走っている途中で雹まじりの激しい雨に降られる。雹が体にビシバシ当たって痛いが我慢して走る。約300km走ってワインの町ボルドーへ到着。





5月8日 フランス Bordeaux / Hotel Touring (240 Fr)

このおばちゃん、インターネットも使いこなす
 ボルドー市内をぶらつく。特になんということなし。
 ここのホテルの主人はすごくいい感じの人だ。初老の女性なのだが(写真右)、明るく聡明、かつ親しみやすくてやさしい。英語も堪能だ。フランス人特有のひとりよがりさがない。こんなおばちゃんばっかりだったらフランス人に対する印象ももっとよくなるのにねえ。帰りがけにも「今、"I love you" というコンピュータウイルスが流行してるらしいからお気を付けなさいよ!」と声を掛けてくれて驚いた。このおばさん、コンピュータも操るのか。なかなかイキな人である。



5月9日 フランス Clertmont Ferrand / Contact Hotel  (150 Fr)

ボルドーから国道89号をひたすら東へ。フランス中央高地を横切りほぼ西の端のボルドーからほぼ東の端のリヨンまで2日で走る予定。といっても距離は約600kmなので東京-大阪間ぐらい、たいしたことはない。このルートは、最初ボルドーワインのブドウ畑を通り、その後中央部に入るにつれて森や牧場地帯を抜ける、とてもきれいなドライブコースなのだが、今日はあいにくの雨模様。きれいな景色も魅力半減だ。たまには雨の景色もいいのだろうが、バイクで走っていると前は見にくいわ体は濡れるわで景色を楽しむ気分ではなくなってくる。そして雨に長時間打たれると体が冷えてきて余計体力を奪われる。スリップにも気を使うしね。




5月10日 フランス Lyon / ヤオキチ邸

すばらしいドライブコースなんだけどねえ・・・
また雨。走りだして2時間ぐらいしたころ、やにわに空が暗くなり、やばいと思ったとたんにポツポツ、そして10分もしたらかなり強く降ってきた。結局その後リヨンに着くまで降りっぱなし。ヨーロッパではある程度の雨は覚悟してたけど、これだけ毎日降るとさすがにうんざりしてくる。ヨーロッパ全部が雨なのか、俺が雨雲とともに移動してるのか?今日の道もいい景色なんだけどなあ・・・

今後のツーリングの体制を整えるためリヨンで数泊することにした。前回寄った時に世話になった友達が学校の寮にでて月極めのアパートに引っ越したので、そこでしばらく居候させてもらうことに。彼女は前の寮で泥棒に2回も入られ、頭に来て即日退寮したそうだ。鍵は完璧に掛けてるし(それも一回めはオートロックだった)、寮の出入口も常に管理人がいるので、犯行は内部の人間、それも学生じゃなくて鍵の管理ができる人間しか不可能とのこと。話を聞いていて俺もそう思う。寮の管理人や学校サイド、警察にも届け出たのだが、ほとんど真面目に対処してくれないらしい。ここでは同じような事件が過去にも起こっており、被害者はすべてアジア人女性、そして短期間の内に同じ部屋へ複数回侵入する手口も同じ。勝手わからぬ国というのを逆手にとって泣き寝入りさせようという魂胆がみえみえで聞いていても腹がたってくる。

普通、鍵もオートロックで住人に過失がない場合、管理人の管理責任が問われるんじゃないかとも思うのだが(それも何回か発生している)、そういう気配は全くないらしい。聞くと他にもいくつか問題があり、どうやら学校自体がきちんとマネジメントされてないことに根本的な原因あるんだろうな。





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