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4月6日 フランス Narbonne・Hotel du paris (180Fr)

パリからアビニョンまで南下を続けてきたが、今度は一転西へ。本当はもう少し南のアルルやマルセイユにも寄りたいところだが、何ヶ月か先にイタリアへ行く時に通るだろうからひとまずパスだ。100キロばかり走ると見えてきた、海が。地図ではリヨン湾と書いてあるが、大きく分ければ地中海だろう。地中海だよ。昔歴史とか地理
海にでた!
の授業でしょっちゅう出てきて変な名前の海だなと、名前だけは頭にこびりついてる。この地中海をはじめて見て、かつその海岸線を走っている、なかなか感動もんだ。海は緑がかった青で、砂浜がきれいに数キロつづいている。ルパン三世のエンディングよろしく砂浜に降りて水際を走りたかったが、そんなことしてバイクが埋まったら大変なことになるので、せめて例の悲しげな歌だけうたいながらさらに西へと向かった。

途中で今回はじめてダートを走った。国道から少し脇にそれて、さらにその脇から出ている小道を数キロはしったが、これは紛れもなく私有地なので、途中で引き返した。久々のダートは気持ちよかったが、積荷が相当重く、体重移動もほとんど出来ないので、無理すると結構危ないことになるかもしれない。

そろそろ旅にも慣れてきた頃なので、ユースにでも泊まろうと思って聞いてみたがあいにく満室、キャンプにはちょっと寒い気もしたので(寒がりだから)またホテル生活だ。ここもこぎれいなホテルで、美人の女主人がバイクをなんとホテルのロビーに置かせてくれた。この女主人、なんとなく謎めいていて興味をそそられる。ホテル自体も彼女の趣味を反映してか、なかなかこじゃれている。


4月7日 アンドラ アンドララベリャ・Hotel Lleida(110Fr+駐車料金45Fr)

ピレネーの国道。標高1500m近い
Narbonneから南へ30キロ、そしてPerpignanという町から西へ向かう。しばらく走ると今まで見なかったかなり高い連峰が前方に見える。これはひょっとしてあれか?そうだピレネー山脈だ。昔歴史とか地理の教科書でよく出てきて変な名前の山脈だと・・・おいおい昨日とおんなじ感想かよ。今までヨーロッパ大陸の平原ばかり走っていたので、久しぶりに山らしい山を拝ましてもらった。

そして今度はそのピレネーに向かって上っていく。どこにいくのかって?それはあのアンドラ公国だ。フランスとスペインに囲まれたピレネー山中の小国。最初は行くつもりもなかったが(というよりほとんど意識してなかったが)、近くを通るのに寄らない手はない。タックスへイブンの国でもあり、タバコも買いだめできるし、それに平原ではほとんどない林道を走れるかも・・・

道中、知らぬ間にスペインに入っていた。そういえば観光道路の料金所みたいなところがあったがあれが国境だったのか?考えればはじめてのバイクでの陸路越えなんだが別になんということもない。景色が変わるわけでもなし。ただ人の顔や言葉はだいぶ変わったな。フランスでの痰が絡んだような発音がなくなった代わりに、今度はこれでもかと言わんばかりに舌を巻いてしゃべってくる。この舌の巻き方、どこかで聞いた事があるな、と思ったらフィリピンだ。スペインはかなり長い間フィリピンに押し入ってたからな。それにしてもこの強烈な巻き舌英語、慣れるのに時間がかかりそうだ。

今日チェックインしたホテルのフロントは面白い。部屋に電話がなかったので、フロントに「e-mailチェックをしたいので電話線を貸してくれ」と頼んだら、「なに?female?femaleが欲しいのか?俺も好きだけどな」という冗談のような答えが返ってきたぞ。「違う違う。インターネットにつなぎたいから電話を貸して欲しいんだ」「インターナショナル?インターナショナルのかけ方はねえ・・・」と全くとんちんかんな会話で楽しかった。どうしてもわかってもらえないので実力行使でフロントの電話を裏返して線を外そうとしたら、慌てて「ノーノー困るよやめてくれ」と言ったので、それ以上説明するのも邪魔くさくなってあきらめた。



4月8日 アンドラ アンドララベリャ・Hotel Fest Brava (4000Pts or 160Fr)

アンドラの林道。ホントはもっときれいなんだけどね
 昨日泊まったホテルが連泊できないと言うので朝別のホテルへ移動、荷物を置いた後は、アンドラの林道チェックだ。昨日も書いたようにアンドラはかなり小さい。直径30kmぐらいの円に近い形をしており、低いところで1000m弱、高いところは3000mもあるという国土なので、当然道はかなり急で曲がりくねっている。そのくそ曲った主要道からさらにダートの脇道がでておりそれはもっと急でもっと曲がってさながら腸のようだ。そのダート道には放牧された牛馬が放つ大量のうんこが散らばっており、本当に動物の腹の中を走っているようで大変。よけて通りたいのはやまやまだが、ガードレールも何もない道なので怖くて細かい取り回しができず、止むなく踏み倒して走った。しかし周りを見渡すと雪を頂いた山々が巨大な壁の様にたちはだかリ、また久々に荷物を全部降ろしての林道攻めはすごく楽しく、一日中アンドラ林道の探索をしていたかったがしばらくして意外なものに引っかかった。

一時間ほど走ってさらにどんどん高いところに上っていく。GPSの高度が2000mに近づいてきた頃、なにやら駐車している車が増えてきた。さらに上るとそこは行き止まり+スキー場だ。かなり広そうで、土曜日にもかかわらず人もそれほど多くなさそうだ。試しに、値段を聞いてみると一日2,600ペセタ(約1,600円)、レンタルスキーの方は一揃え1200ペセタ(約750円)と言うので、やる事にした。なんせウエアは上下ゴアテックス、グローブもあるしプロテクターやガード類まで完璧だ。頭が寒いのでヘルメットもかぶって、ほとんどバイク姿でリフトに乗った。ヘルメットは少し異様だろうが、その他はスキー装備と見かけ機能ともほとんど変わらない。

Ride&Skiでいっとこか
約2年ぶりのスキーだったが楽しかった。雪質は少しベタ気味、ギャップはほとんど設けられていない。リフトは全部で6本程度だったが、一本一本が結構長く、約3時間滑った後は汗だく+くたくたになった。いい運動になったが体力がかなり落ちていることも実感。

宿に帰ったら休む間もなく買い物だ。パリでカメラを盗まれた友達に頼まれているデジカメを買わなくては。タックスヘイブンのアンドラは周辺諸国に比べモノが安い。タバコもマルボロが240ペセタ(約150円)でフランスの20フラン(約340円)と比べりゃ大違い、電気製品も日本製品が安い!今日買ったソニーのサイバーショットは99000ペセタ(約62000円)、友達は日本で8万円近く出して買ったと言うから、タイムラグを考慮しても損な買い物ではないだろう。同時にこの前置き忘れてきた水筒も買う。こちらは1700ペセタ(約1100円)。なくした水筒は同じメーカー(LAKEN)の似たようなので、日本で確か3000円程も出して買った。他にもいろいろ買いたいものがあったが荷物が増えると命取りなので我慢我慢。ちなみに外食もフランスよりだいぶ安いよ。



4月9日 スペイン バルセロナ・Pension Lima (5,885 Pts)

市場の陳列。オレンジがむちゃむちゃ美味かったよ
朝、再び買い物。ヨーロッパに来てから買おうと思っていたフリースをゲット。Lowe alpineの結構あったかそうなやつが9900ペセタ。まあこんなもんだろう。今までかなり寒い目にあってたので、これをバイクジャケットの中に着ることで少しは防寒対策になるかも。歩いて出かける時にもずっとバイクジャケットと言うのも何だしね。他にもなんだかんだ町をぶらついて、ガソリンスタンドでオイルも交換したので、出発は二時半頃になった。今日は6時にバルセロナのカタルーニャ広場で待ち合わせだ。

さすがに高度1000m以上の場所だけあって、フリースを着込んでも寒い。6時に着かないといけないので、スピードも出さざるを得ず、いっそう体が凍えた。結局20分遅れで場所に到着、幸い友達は待っててくれ目出度し。それにしてもこういうときにもGPSは頼りになる。バルセロナぐらいの大きな町になると、広場一つ探すにも何回も止まって地図とにらめっこする事になるのだろうが、前日にその広場の緯度経度を入力しといたので、市内に入ってもほとんど迷うことなく目的地にたどり着けた。ほとんど地図も見ないでね。反面、どんどん野性のカンが失われていってるのだろう。

夜は待ち合わせの友達とスペインのいわば居酒屋みたいな所でメシ。こういう店での単品料理をタパスと言うんだって。400ペセタぐらいから食べられて美味い。フランス料理ほどしつこくないし、何より肩肘張らずにくつろいで食べられるのがいい。さんざん食って飲んで、一人2千円ちょっとだからこれは癖になりそうだ。




4月10日 スペイン バルセロナ・Pension Mari Luz (1,900 Pts)

旧市街の中心、カテドラルで灯を点す女の子
昨日は着いたのも遅く、友達も待ってたから、宿探しもせず最寄の宿に泊まった。あの値段では連泊しずらいので、朝から安宿に電話しまくるが全部埋まっている、やはりユースや安宿は事前に予約しとかないといけないようだ。しかし一人と言う事もあり、何軒目かのアタックでようやくベッドを確保できた。そして移動。
Mari Luzというこのホステル(スペインではこういう宿の事をpensionと言うようだ)は個室をドミトリーがあるが今日はドミしか空いていない。でもロッカーもあるし問題ない。それにおれはもともとドミ派だから。

ただ昨日も今日もバイクは路上駐車なので、夜に物音とかで目がさめて熟睡できない。スペインで怖い目にあったり盗難にあったりした人の話をよくきくので、このてんが大変不安だ。ただ駐車しているバイクを見ると、フランスほどがんじがらめにしてないので、バルセロナはまだましなのだろうか・・・

午後はバルセロナのゴシック地区を散策。雨だけどいい感じの町だよ。



4月11〜15日