3/21〜25へ
3月26日 フランス・パリ・ル=ヴォン君宅

実はイスキリだったりして・・・ 
それにしてもこんなん勝手に掲載したらあかんのやろうな・・・
 
ルーブル美術館へ。所蔵30万点はさすがにでかい午後から4時間ほど歩き回ったけどとてもじゃないけど全部は見れないな。俺は芸術美術にはうといけど、それでも今まで教科書でしか見た事のなかったミロのヴィーナスやモナリザを目の前で見ればなんだか得した気分だ。ナポレオンの遠征でかっぱらってきたエジプト王家の遺品などもたくさんあるが、こんなの返さんでええんかいな。
 キリストを描いた宗教画も大変多いが、やたら酷い絵が多くて仏教画とは大分違う。十字架に釘打ちなんかはまだかわいい方で、弓で射ったり火であぶったり、生首になって皿の上にのせられてるのもあったぞ。でもこれだけ題材になっているゴルゴダ丘での処刑が実は弟のイスキリだったとわかればさぞ愉快だろうな。(イスキリの笑える話は1999年の東北ツーリングレポートの「黒湯温泉〜八甲田」より→こちら)

夜はル=ヴォン君が、ウサギの煮込み料理を作ってくれて、これもなかなか美味であった。ウサギって今まで食った事あったかなあ?覚えてないけど、鶏肉に似て淡白な味だよ。



3月27日 フランス・パリ・ル=ヴォン君宅

うがああぁぁぁついにとれたよグリーンカードが!
アートな階段@モンマルトルのメトロ 
今日朝からA.C.I.Fという凱旋門のすぐそばの自動車クラブに行き、そこで紹介してもらったBUREAU CENTRAL FRANCAIS という所で直ぐに発行してもらった。なんでこんな簡単なことに何日も駆けずり回っていたのか、というぐらいにスムーズにいった
 最初係の女性が「フランスのナンバーですか?」と聞いてきた時、ああまたダメなのか?と思った。先週訪れたほとんどの保険屋や自動車クラブで「フランスのナンバーでないとダメ」と言われていたからな。ところがどっこい、おれが「日本のナンバーです」と答えたら、「オーケームッシュウ、では保険を作りましょう」と来たもんだ。おれはもう、その場でその係の女性に抱きつきたくなったよ。駆けずり回ったかいがあったというもんだ。実際、今週トライしてみてもしダメだったら、無保険で走ったろうと思ってたからな。でもこれは法律違反だし、もし事故を起こしたらえらいことになるのは間違いないので、ツーリング自体も戦々恐々としてあんまり楽しめないものになっていただろう。だから今日のグリーンカードゲットは本当に嬉しい。このあと走る人のためにも、取得した場所や連絡先なんかも別のコーナーでちゃんと書くからね。

 保険をゲットした後は、めでたくモンマルトルの丘へ観光だ。ABBESSESのメトロ駅(写真)から地上にでて、なんとなくアートな雰囲気のある路地を登り下りしていると、頂上に大きな聖堂のある丘広場に行き着いた。サンドイッチを買って丘に上り、、眼下のパリ市街を望みながら、一仕事片付いた後の満足感とともにしばし休息した。

3月28日 フランス・パリ・ル=ヴォン君宅

ノートルダム聖堂のステンドグラス。
今週の写真はとてもアートだ
 グリーンカードも取れたので、やっと落ち着いて観光できる。といっても、早く走りたいので、今日がパリの見納めだ。セントシャペル、ノートルダム聖堂、エッフェル塔、ナポレオン博物館などを急ぎ足でまわる。パリは見るところが多すぎてどうあがいても一週間やそこらでは無理だ。ガイジンが京都に来た時もそんな感じだろうか?

 博物館や教会など、歴史的建造物が馬鹿でかい。その全部が石造りであり、どこからこんなにたくさんの石を運んできたのだろうと思ってしまう

 夜はまたしてもフランス料理だ。ル=ヴォン君にお世話になりっぱなしだったので、せめてものお返しとしてごちそうしてあげた(といっても店は選んでもらったんだけどね)。これは前回より少し高めだったが(二人で500フラン)、出てきたものからすれば全然高くないんじゃないかな。特にメインの焼き鮭(と書くと居酒屋みたいだが)は、500グラムほどもあろうかという巨大切り身が片面レアで仕上がり、なんともいえないおいしさだ。そしてやはり最後は腹が蛙のようになってしまった。





3月29日 フランス・Fontainbleau, Etap Hotel

今日からついにツーリングが始まったが、今日一日でいろんな事が起こり、多くのことを学んだ。ひさびさに「くたくた」感を味わったぞ。

めでたくバイクをゲット。しかしこのあと問題続出!
 朝バスに乗り日本通運パリに向かうが、降りそびれて終点のシャルルドゴール空港まで行ってしまい、日通の人に迎えに来てもらう。しかしこのときすでに本日最大のミステイクは、起こっていた。名づけて「システム手帳忘れ@シャルルドゴール空港」。空港から日通に電話した時に電話の上に置きっ放しにしてしまったのだ。思い出したのは夜、宿に入ってからだ。

 ともあれそんな失敗をしているとは露知らず、日通パリでめでたくバイクと対面。その後近くのSSへガソリンを買いにいき、さらに支払い、荷造りをすませさあ出発、と思いきや、セルがやたら弱弱しくエンジンがかからない。 ん、待てよ?そもそもなんでセルが回るんだ?バッテリーは外してあるはずじゃなかったのか?俺は確かに言っといたと思うんだが、どうやら日通が梱包時に線を外すのを忘れていたらしい。キックでもうまくかからないので、仕方なく脇で見物していた従業員に手伝ってもらって押しがけでやっと始動だ。

 久々に愛車レイコで走ってごっつう気持ちいい。気持ちよすぎで日通の周りをうろちょろ走っているうちに知らぬ間に高速道路に入ってしまった。そんな、心の準備もできてないのに!この状態で約20Kmほど走り無事パリ郊外で降りられた。

 フランスに着いた当初は日本よりだいぶ暖かいと思ったが、ここ数日はとても冷え込んでいる、かつほとんど雨か曇りで太陽がささないので、本格的な防寒装備をしていない俺にはかなりつらいものがある。

 信号待ちの時に隣のスクーターのあんちゃんに道を聞いたら、「おれについて来な」てな感じで先導してくれた。ありがたくはあるが、あんちゃんの運転の乱暴なこと。車線や信号なんか関係なしにどんどん進んでいく。おれも訊ねた手前ついていかざるをえず、同じように信号無視や車線無視。初日にして法律違反10回以上犯してしまった。

 約100km走り、fontainbleauへ。晩はスーパーで買ったアップルパンとビールだ。いままで結構贅沢してたので、今日は節約だ。でもフランスでスーパーというのもむなしい。それとフランスのスーパーには晩飯になるような惣菜的なものがない!(逆に日本のスーパーが特別なのか?)。なんで晩飯にアップルパンやねん、腹立つ。




3月30日 フランス・Nevers, ? Hotel

 Fontainbleauはパリから60kmほど南にあるのかなあ。立派なお城があって、ホテルをチェックアウトした後に立ち寄ったんだけど、バイクの積荷が気になるので城の中に入れない。これだな、バイク旅行の一つの欠点は。日本なら荷物を積んだままで停めておくんだけど、外国ではこれが出来ない。入れ物がハードケースなら置いていくこともできるのだが、俺はこけたりした時のことを考えたのと、重さも考慮して、普通のバックパックをストレッチコードでくくりつけているだけだ。サイドも同じく布製のカバン。だから移動中の観光は大幅に制限される。

Fontainbleau城の前にて
 それにしても寒かった。あまりに寒いので、カッパを上下着込んだがそれでもダメだ。あたりまえだが歩いているのとバイクでは体感温度が全然違う。プラスここ何日も太陽をほとんど見た事ないぞ。ほとんど曇りか雨だ。この前ルーブル美術館に行った時、やたらと画面の暗い絵が多かったが、こんな天気が普通ならそれも納得できる。それと白人が白いのも納得できる。

 それとGPS(Global Positioning Systemだったかな?)、すごくいいね。ツーリングに役立つよ。前日に、明日行く予定の緯度経度を入力しとけばしっかりその方向を指してくれ、かつポイントまでの距離、到達予定時刻まで刻々と教えてくれる。俺のやつ(GARMIN GPS3+)はこれに簡単な地図ソフトもインストールできるので、ちょっとしたナビ的な使い方もできる(GARMIN3+にインストールできる"World CD"というソフトは、日本はかなりええ加減に作ってあったけど、こっちは日本よりはかなり正確に描かれていて、一応信用できそうだ)。
 知らないところを走る時は、誰しも今走っている道があっているのかという疑念を抱きながら走る事が多いので、ストレスや疲れも大きくなっていると思う。GPSを持つ事の大きなメリットは、この疑念をかなりの程度小さくできることだろう。
 ただこれを頼りすぎる事による危険もある。今日あるポイントを入力して走ったが、俺の入力ミスで全然違うところへ行ってしまった。だからGPSを使う時は、自分の頭と併用して使う必要がある。

 今日の宿泊予定地、Neversのツーリズムオフィスに寄ってホテルのリストをもらい、宿探し。町の中を回っている間に一回立ちごけしたが無事ホテルをゲット。(150フラン=約3000円だが電話なし電源なし。でも門付きのガレージがついてて安心だ。部屋もこぎれいだし。)




3月31日 フランス・Lyon,  Hotel Vichy(165Fr)

 そういえば昨日の夜ピッツェリアで食ったスパゲッティは麺をゆで過ぎてえらくまずかった。そのコシのなさは日本の駅前の立ち食いうどん凌駕するほどだ。この店だけのことかと思い翌日友達に聞いてみたら、フランスのスパゲッティはたいていそうだという。フランスではフレンチ以外は期待してはいけないのかもしれない。

リヨンの語学学校の寮で旧友と再会した
 この日で走行3日目。フランスの交通ルールやマナーにもそろそろ慣れてきた。と思った時がやっぱり危ない。地図で場所を確認するため道路脇にバイクを停めて、その後さあ出発、と何気なく車を走らせたのが左車線、フランスでは逆行だ。対向車ともだいぶ距離があり危機一髪という訳ではなかったが、このようなケアレスミスが命取りになる事を肝に銘じないとだめだ。

 それ以外は順調に走行。天気も久々に良く(といってもまだ少し寒くカッパは着ていたが)ご機嫌なツーリングとなった。午後4時前には目的地のリヨンに到着し、めでたく前会社時代の友人と再会できた。そして彼女が今勉強しているフランス語学校の寮での食事会に混ぜてもらい、鍋料理にありつけることとなった。これからリヨンでの数日間、バイクも寮に置かせて貰えることになり、ありがたい事この上ない。



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