3月21日 宿泊地:フランス・パリ・ル=ヴォン君宅

別にここに泊まったわけではないが・・・
いやはやなんだかんだ言ってとうとう来てしまったな。ヨーロッパに。
 出発直前はほんとに目が回るような慌しさで、結局一睡もできなかったし、空港までのジャンボタクシーでも、乗り合わせたおっさんおばはん連中の大声で寝れんかった。だから飛行機の中ではほんとにぐったりだ。
 俺の飛行機は大韓航空なので、ソウルで乗り換えたあとぐっすり寝込んでしまった。
 何時間経ったか、ふと目をさまして周りを見回すと、アラン・プロストにかつらをかぶせたようなおばちゃんと目が合ってああ俺はフランスに向かっているんだなと実感した。

空港に着いたのは夜7時半。いつもの事ながらはじめての空港は訳がわからない。両替したりテレホンカードを買ったりして目的のバスに乗れたのは結局9時ごろだ。空港から、去年弘前で知り合ったベトナム系フランス人のルヴォン君に電話して、バス停まで迎えに来てもらう。今日から数日間は彼の家(11区)に泊めてもらい、そこでツーリングのための諸準備を行うつもりだ。

それにしてもフランスパリ、えらく暖かくて気にいった!



3月22日 宿泊地:フランス・パリ・ル=ヴォン宅

昨日の夜はルヴォン君が料理してくれて、遅い晩飯を彼の家で食った。さすがはベトナム系だけあってうまい!彼いわくお手軽に作ったらしいが、蒸鶏2種、きのこのスープ、中華風サラダ、もち米、チーズ数種は、今日外で食ったどの店よりもはるかにうまかった。(といっても外食にはfast Foodに毛の生えたようなところしか行ってないけどね)

パリの食べ物がやたら高いことにびっくり。いままで東京より高いところはないと思っていたが、なんとマクドナルドのセットが60フラン(約1200円)になってたぞ。あと中華のテイクアウトも焼きそば、酢豚、ハイネケン350mlを頼んだら50フラン(1000円)を超えた。たいした量もなく、たいして美味くもないのにこれはいただけない。

楽しげなツアーバス
ネットへの接続は驚くほど簡単に出来たが、グリーンカード(欧州諸国で共通の自賠責保険)の取得はそれほど簡単にはいかなさそうだ。その辺の人に聞けば教えてくれるだろうとタカをくくっていたのだが、今日保険代理店(らしき店)、警察(交番?)、ガソリンスタンド、車の修理屋などに片っ端から聞いて回るが、誰一人しらない。しまった甘かった、日本にいる時に調べとけばよかった、と後悔しても始まらないのでとにかくルヴォン君に事情を説明して仕事中に調べてもらう事にした。ちなみにかれはフリーの会計士だ。

午後、凱旋門からシャンゼリゼ通りを歩いて、ルーブル美術館の端まで歩く。久々に長距離を歩いたのと時差ぼけでくたくただ。パリは見かけはきれいなのだが下を見るとあちこちに犬のうんこが落ちている。フランス人は飼い犬のうんこの始末をしないのか?



3月23日 宿泊地:フランス・パリ・ル=ヴォン君宅

旅に出るとやたら腹が減るのは俺だけだろうか?もちろん体をよく動かすからなのだろうが、あと他言語を話さないといけないので頭もよく回転していて脳がカロリーを消費しているのだろう。次にいつ食えるかわからんという不安感も手伝っているのかもしれない。
 だから今日の昼は近所のスーパーで思い切り買い込んで死ぬほど食った。

 外食の値段とは違ってスーパーは比較的安い。特に肉・野菜の生鮮食品は日本の6〜8割ぐらいの感じだ。でも魚は売ってなかったな。あとワインもものにもよりけりだと思うが、日本よりは確実に安い。ワインの味にはうといが、同じグレードのものなら半額ぐらいで買えるのでは。俺は18フラン(約3600円)の赤を買ったが、かなりいけた。

知らぬ間に後ろに・・・しかも撮る人もしっかり入れてるし
 夜はル=ヴォン君、アパートの隣のおねえちゃん(名前の発音が難しくてねえ、書けないよ)と3人で初フレンチに挑戦だ。アパートから歩いて10分程にあるこじんまりしたレストランで、内装は彼らに言わせると"Old French風"だそうだ。俺には洞穴風に見えたが。そしてそこで出てくる料理の美味しい事!メニューは、
  ・パイ生地みたいなのにチーズをはさんでタイコ焼き風にしたもの
  ・鴨の香り焼き(ほんまかいな)withあげジャガ、温野菜i
  ・こってり系アップルパイ
この3種だけだったが、これにパンとワインが入るので十分腹が膨れる。それにどの料理もすごく濃厚で、次の朝まで胃がもたれるぐらい。いやあ満足満足。これで一人3000円足らずは納得のお値段だ。




3月24日 宿泊地:フランス・パリ・ル=ヴォン君宅

 今日もグリーンカードの取得に奔走の一日だったが結果は×。訪ねる所が的外れなのか、本当にうまくいかない。ちなみに今日行ってたり聞いたりした事を順番に並べると

  ・ACF(Automobile Club de France)
  ・オフバイクを押している旅行者風あんちゃんに声かけ
  ・そのあんちゃんが教えてくれた保険会社に電話
  ・SUZUKIとYAMAHAの各バイクショップに行って聞いてみる
  ・さらに立ち話している地元バイカー二人に突撃質問
  ・飛び込みで別の保険屋にチャレンジ
  ・その保険屋に紹介してもらったバイク専門の保険会社を訪ねる
  ・Cafeでイエローページを借りて"assurance moto"と書いてある電話番号を片っ端からメモる
  ・そのとなりにあるバイクの店にも聞いてみるがそこは自動車教習所だった。

奔走中に出会ったバスティーユでの教職員ストライキ。
みんな大騒ぎで、デモというよりお祭りといった方がいい
と八方手を尽くしてみたがみんな空振りだった。ただ、ちょっとカスっていたのは、旅行者風のあんちゃんに聞いた南フランスの保険屋は、フランス国内のみの保険なら旅行者にもおりるらしい。もっと突っ込んで聞こうとしたら、相手のオペレーターはあんまり英語ができないのか、それとも話したくないのか、すごくイヤそうな態度で、挙句の果てにこちらが話している途中でいきなり電話をぶち切られた。

 さあこれからどうしようか。とりあえず土日にはほとんど動けないから、来週早々にBBSで教えてもらったFFCT(フランス自動車旅行連盟)と大使館、それとcafeでメモった保険屋にあたってみよう。あとフランスに陸運事務所みたいなところはあるのだろうか?

 夜、疲れてはいたがル=ヴォン君の剣道の稽古を見学にいき、そのあとフランス剣士たちとメシを食う。
道場には30人ほどだろうか、おぬし使えるな系の人からビギナーまでレベルはいろいろ、それを2グループに分けてレッスンだ。師匠は日本人。あとアシスタント的な存在ですごく出来そうな日本女性がいた。

 面白かった、ビギナーグループのレッスン。彼らはまだ面をつけておらず、二人一組になって寸止めの面の練習をしていたのだが、ひとりえらくいかつそうな顔をしたあんちゃんが寸止めできずに思い切り相手の素頭をたたいてたのには笑いをこらえるのに苦労した。

 稽古の後の食事はル=ヴォン君の行きつけのベトナムレストラン。ここで俺も大好きなpho(スープ米粉麺)やその他の単品料理を注文して食べる。これもなかなかいけた。それにしてもフランス人、客人の俺が混じっているのも全く気にせず、最初から最後まで話すわ話すわ。結局飯を食っている途中、俺はほとんど一言も口を挟めなかった。でも彼らは敢えてそうしている訳ではなく、ごく自然に振舞っていたから、これがフランスの流儀なのだろう。




3月25日  宿泊地:フランス・パリ・ル=ヴォン君宅

ル=ヴォン君について来てもらい携帯電話を買いに行ったが、あまりにも高くつくので結局やめた。

ダンスパーティにて。かかっていたのはほとんどアメリカ音楽だった
朝にフランステレコムに直接出向いて、itinerisというブランドを検討した。これのいいところは、これから俺が走ろうとしている欧州、中東、アジアのかなりの部分をカバーしていること。行く国々でいちいちテレホンカードを買ったり公衆電話のためにコインを作ったりするのは邪魔くさいし、通信にしてもキャンプ中や電話設備の整ってない国でe-mailのチェックぐらいには使えるかなと思ったんだ。

でも料金が高すぎる。基本料金は205フラン(約4,100円)+インターネット接続費の72フラン(約1,440円)で、月2時間以内の通話なら基本料金内というプランは日本と似たり寄ったりだが、これはあくまでもフランス国内での使用の話。一歩国外に踏み出すと、とたんにfull fareがかかってくる。これは国によっても違うが少なくとも1分5フラン(100円)はするそうだ。

加えて俺の場合住所が不定、さらに銀行口座が日本のものなので、6万円のデポジットを要求された。さらに契約は最低一年で、止める時には3ヶ月前に申告しないといけないと聞かされて、この時点でもういやになっていた。ル=ヴォン君にはわざわざ時間をとってもらって悪かったが、こんなのを一年も使ってたら半端じゃない出費になるだろうからあきらめだ。

 夜は彼の通うスポーツクラブのダンスパーティーに参加(写真右上)。



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